2006年12月13日

月と土星

 写真撮ったのすっかり忘れてました。先日の12/11に、お月様のそばで土星が光っていました。

月と土星の写真
一応月と土星です。

え、どこに土星があるのかって?月の右斜め下当たりに、手ぶれて点が2つになってますが、それが土星です。

月と土星の写真(解説)
コレが解説...

...解説書き込んで保存したら、ノイズと区別がつかなくなってしまった...
(T_T)


まぁ、こんな失敗した写真はともかく、実は来年早々にも月と土星がすぐ近くで輝く様が見れます。と言うよりも、地域限定ですが「土星が月に隠されます」。

日付は1月6日。寄り添うように東の空から上った月と土星は、高度が上がるにしたがって近づき、日付が変わった1月7日の4〜5時の間に、土星が月の裏に隠れ、その後月の裏側から姿を見せます。この現象が見られるのは北海道方面のみだそうですが、それ以外の地域でも、月の側を土星が通過する(っていうか、土星のすぐ側を月が通過していく)様が見れます。

正確な時間は場所により異なるため、参考に記載したリンク先に譲りますが、もし1月6日〜7日の夜に星空を眺めることが出来なたら、少し思い出されて見るのもよろしいかと...


p.s.
天体が月に隠されると言う現象で言えば、年末大晦日の12/31に、昴(プレアデス星団)が月に隠されていきます。同じような現象なので、あわせてご紹介しておきます。


参考リンク:
AstroArts - アストロアーツ
 2006年12月31日 プレアデス星団の食
 2007年1月7日 土星と月が大接近、北海道北部で明け方に土星食
posted by みや at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 「そら」のお話

2006年11月09日

「星」の撮影(昴)

 ここ最近、夜になると月にカメラを向けていたのですが、せっかくなのでちょっと被写体を変えてみました。

20061109-1.jpg
(ISO:1600、オートモード撮影)

...決して、真っ黒な背景に白い点をランダムに打ったわけじゃなく... 「プレアデス星団(昴)」です。今の時期なら夜19時ごろに西の空から昇り、大体深夜0時ごろ天頂付近に見えるはずです。

20061109-3.jpg冬の大三角(ベテルギウス、プロキオン、シリウス)を目印にして、プロキオン(子犬座)→ベテルギウス(オリオン座)→アルデバラン(おうし座)と弧を描いた先にある星の固まりがそれ。
(戦時中は、軍隊の視力検査(星がいくつ見えるか?)に使われたとか何とか)

 ただ、今回これを撮影するのに頭悩まされたのが「町の明かり」。街灯や家の明かり... 星が見えるところを探すだけでも一苦労。やはり今の場所で望遠鏡買っても、見に行くところで頭悩まされそう...


 車が車(振動の塊)だし、望遠鏡お買い上げはもう少し考えたほうがよさそうです。
(;_;)


おまけ
posted by みや at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 「そら」のお話

2006年11月05日

沈む月

20061105-1-1.jpg 夕日が赤いのは、太陽の光が日中より長く空気の層を通るから。 光は波長が短い(青い色寄り)ほど散乱しやすく、波長が長い(赤い色寄り)ほど散乱しにくい。 日中通る大気の層はそれほど厚くないので、地表で散乱されやすい青い光が強く認識されるけど、夕方のように角度が浅くなると、厚い大気の層を通るため、青い光は手前で散乱してしまい目に届かない。結果、赤い光が多く届くことで夕日が赤い...

まぁ、理屈は理屈として、夕日が赤いということは、無論他の天体も沈む間際は赤い光のほうが多く届くので、天頂付近で見るよりは「赤く見える」はずですね。ということは、沈み行く月も当然赤くなる???


20061105-1.jpg
...ということで、赤いです。


三日月の頃に夕暮れに赤く光る月を見て、早朝の満月を見てみたところ、ごらんの状態。 あまりこんな月は見た記憶がないので少々不思議な気分です。
(というか、少々恐ろしい?)
posted by みや at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 「そら」のお話

2006年11月03日

十三夜の月

 前に少し書いたのですが(2006年10月07日:中秋の名月)、今日は「十三夜の月」の日。ということで、お月様の撮影です。

20061103-2-1.jpg
(設定は「ISO:400」「F8:」「シャッタースピード:400」)

 前回の撮影のあと、気づいた「絞りの設定」。前回「同じ設定云々」と書きましたが、私が参考にしたサイトの記事を思い起こせば「ISO400で、絞りを8にして云々...」との記載があったはず。手振れを恐れて「少しでも明るく」という思いから、絞りを6.3にしていたのが間違いだったようです。


 まぁ、写真云々はともかく、やはりこの季節は空が澄んでいて、星も月も本当にきれいに見えます。「月見で一杯」は、すんでいる状況で出来る出来ないがあるとは思いますが、コンビニへの買い物等で夜外に出るときにはちょっと空を見上げてみるのもよろしいかと。

 ちなみに、テレビで話が出てたのですが、何でも今日は晴れの確立が高い「特異日」だそうです。今日はもうすぐ終わりますが、覚えておいて来年のお出かけ時に参考にされてはいかがかと。
(近畿地方は2000年以降、あまりすっきりしていなかったそうですけど)


他設定での撮影写真&気になること
posted by みや at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 「そら」のお話

策士策におぼれる?

20061103-1.jpg  いまさらですが、「惑星の数」についてのお話。8月25日に「惑星は海王星までの8個」と決められ、冥王星が惑星から「降格」したのは記憶に新しい話。

 以前から「惑星の定義」というのは議論されていたらしいですね。それでもって、議論になると「冥王星」の存在が槍玉に上がるとか何とか... まぁ、いろいろ調べた結果「月より小さい」ということであれば、確かに「惑星とは言えない」なんて議論も出てくるかと。

 そんな中、今年の8月に「惑星の定義」についての議論が展開されたわけですが、この議論の提案元は何でも「アメリカ」だそうです。冥王星を発見したのは「アメリカの科学者」で、今年はその科学者の生誕100周年とかなんとか。「ここで冥王星問題に決着(冥王星を惑星に確定)!」と思ったのかどうなのか。もしそんな思惑があったとして、結果は...そんな思惑とは逆に「(惑星から)冥王星は降格」ということになってしまいました。

 初めは「冥王星を守ろう」という目的の元に議案を提出したにもかかわらず、結果として冥王星降格を「確定」させてしまった。こういうのを「策士策におぼれる」とでも言うのでしょうか。
#それとも、「藪をつついて蛇を出す」?


私も気をつけよ(^_^;


参考リンク:
かわうそ日記(2006年08月:惑星が12個?)
Science Web トップページ
 (太陽系の惑星は12個に?)
 (冥王星が惑星から降格)
posted by みや at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 「そら」のお話

2006年10月07日

中秋の名月

...すっかり忘れてました。
#サイトを色々見ていたら、とあるサイト(「わたなべ さん」のサイトです m(_ _)m)で記事があったので気づいた次第...
(シャッタースピード以外の設定は、ISO:400,F:6.3です)


20061007_1-1.jpg
シャッタースピード:1/2000秒で撮影です。

20061007_1-2.jpg
シャッタースピード:1/1600秒で撮影です。
(前回撮影のサンプルの約1/6の時間ですね)

20061007_1-3.jpg
シャッタースピード:1/800秒で撮影です。
(前回撮影サンプルの約1/3の時間ですね)


前回が半月、今回が満月。少し変わる程度かと思ったら、シャッタースピードで倍以上の差が出ました。
(ちなみに、前回と同じ1/250秒だと...『真っ白』)

うー、やっぱりマニュアル撮影は難しい。
(想像している通りの結果にはなかなか...)


 で、今日撮影したということは...『十三夜の月(今年は11/3)』も見ないといけないのかなぁ。
(私の実家の方でも、そんな風習は無いんだけど...)


参考リンク:
こよみのページ
 (暦と天文の雑学:もう一つの名月・九月十三夜の月)
posted by みや at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 「そら」のお話

2006年09月07日

前言撤回?

 部分月食の記事を書いた時、「信ずるものはなんとやら」と書きましたが、どうも私の住んでいる辺りでは晴れそうに無い...
(というか、今時点で雨降ってるし)

ここまで来ると、半分意地になり「片道300kmぐらいなら徹夜すれば...」と思って周辺各地の天気予報を見るも軒並み曇り(または雨)。「だったらどこなら晴れなんだ!」と全国マップを見てみると...




えー...福岡か札幌辺りなら... って、無理!!

これを見た時思い浮かんだ言葉が「人間、諦めが肝心」。
ということで、深夜になりますが九州・北海道(の一部地域)の方は月食をお楽しみください。


私は、来年の月食まで諦めます...(泣)
posted by みや at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 「そら」のお話

2006年09月01日

9月8日の部分月食

お月様の撮影で、色々試しているのには訳があったりします。


 本屋で雑誌の表紙を眺めながらぶらぶらしていた時、表題の記事が目に留まりました。何でも9月8日の早朝に、部分月食という現象が起こるそうです。

 月食というのは、地球の影に月が隠れてしまう現象。隠れ方により、一部が隠れる場合は「部分月食」、全体が隠れる場合は「皆既月食」と言います。今をさかのぼること20数年前に皆既月食を見たことがあるのですが、時間が進むにつれ徐々に月が隠れて行く様はなんともいえないものでした。
#皆既月食の場合は、完全に影に入ると月が赤い色に染まります。
##これが又神秘的で...


 今回の部分月食の時間は9月8日の早朝3時5分〜4時38分で、月がもっともかけて見える時間は3時51分頃と、時間的には非常に辛いところではありますが、ぜひとも晴れたら見てみたいものです。
#...というか、週間天気予報じゃ駄目駄目っぽい...
 けど、信ずるものは何とやら...(祈)


参考リンク:
AstroArts 【特集】2006年9月8日 部分月食
月食 - Wikipedia
posted by みや at 22:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 「そら」のお話

お月様の撮影

 ある日、夕焼け空を見ていると少し上の方に三日月が... 以前にDIMAGE Xで撮影したときはうまく撮影できなかったので、高倍率・高画素を手に入れた今こそリベンジということでα100を構えました。


20060901_1.jpg
オート(夜景モード)設定の三脚固定撮影です。
(最大画素数で撮影後、640×480pxでトリミング、50%縮小)


ところが、ごらんのようにうまく撮影できません。オートで撮影すると、どうしても月が真っ白に写ってしまう... で、その後色々サイトを検索してみると、どうも月をオートで撮影するのは無理らしいです。

 何でも、オート撮影の自動測光だと明るい部分と暗い部分の平均になるので、真っ暗な背景に浮かぶ明るい月のような被写体はうまく撮影できないとのこと。で、具体的には満月ならおおむね「ISO:400」「F:8」の設定で、シャッタースピードを「1/250〜1/640秒」の範囲で撮影すれば良いらしい。
以上を踏まえ、日を改めて再度挑戦してみました。


20060901_2-1.jpg
ISO:400、F:6.3、シャッタースピード:1/250秒、
手ぶれ補正ONで手持ち撮影です。
(最大画素数で撮影後、640×480pxでトリミング、50%縮小)


今回は初めて「マニュアル撮影(といっても、オートフォーカスだから完全にマニュアル撮影ってわけでもない?)」をしてみました。当たり前の話なのかもしれませんが、設定変更による変化を把握するのはなかなか難しそうです。しばらくは色々試していくことにします。


参考リンク:
【匠のデジタル工房・玄人専科】初級編:月を撮る


今回の撮影設定の詳細はこちら
posted by みや at 22:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 「そら」のお話

2006年08月27日

望遠鏡選び

20060827.gif ... 最近、blogの更新頻度が高いなぁ...
#まぁ、もうすぐネタも切れるかな。


 昨年以降、どうこう言いながらも頭の中から望遠鏡が離れない状況だったりします。しかしながら、デジカメのおよそ3倍の出費を強いられることから、躊躇しているところです。
#近いうち、部分月食なんてイベントもあったりするし...
 まぁ、多分望遠鏡調達は間に合わないけど。


 望遠鏡は大別すると「屈折式」「反射式」の2つに分類されます(反射式には「ニュートン式」「シュミットカセグレン式」等、さらにいくつかに分類されます)。それぞれ構造上から特徴や向き・不向きがあるわけです。

【屈折式】
・レンズを使って光を集める。
・小口径のものはお手軽なもの多し。
・太陽の観測(といっても投影版を使用して)が可能。
・大口径(12cm以上?)になってくると、値段が跳ね上がる。
 (特に、いいレンズを使っているものはです)
・像のゆがみは少ないが、色むらが出やすい。

【反射式】
・鏡(反射鏡)を使って光を集める。
・ある一定以上の値段が必要
・大口径(12cm以上)になると、屈折式よりもお安い。
・太陽の観測が出来ない。
・光軸がずれやすい(振動に弱い?)

扱いやすさで言えば「屈折式」で、限られた値段の中での口径勝負なら「反射式」ですね。月や、木星・土星といった明るい惑星を観測する(見るだけ)なら、口径はあまり大きくなくてもいいのですが、ちょっとした星雲・星団を見ようとすると、やはり口径の大きなものの方が多くの光を集められるので有利な訳です。だから、本当にほしいのは「反射式」。
#ただ、振動に弱いというのが一寸。
##今の車で持ち運ぶとなると...(汗)



 鏡筒については以上なのですが、望遠鏡のシステムを考えると、これに加えて三脚種別(自動導入式か、フルマニュアルセッティングか)なんてパラメーターも絡んでくるので、更に悩ましかったりします。

 単に星(惑星)を見るだけなら、初期設定はそんなに大変じゃないのですが(というか適当でOK?)、もし自動追尾で長時間露光撮影を考えるなら、「観測地点の緯度」「方位」「水平」をあわせて、さらに北極星の位置と時間から「極軸あわせ」をしないといけない...これがかなり面倒だったりします。さらに言うと、そういった観測から手を引いて20云年。もはや代表的な「星」の位置も把握できていなかったりするので、フルマニュアルだと多分見たい星を探すのも一苦労になりそうな気がしてます。

そういったわずらわしさを解消するため、最近ではGPSを利用して自動で初期設定はおろか、目的の星の方向に向いてくれる「自動導入」なんて機能を持ったものもあるわけです。



そんな望遠鏡、今の候補は

・ビクセン NA140SSf鏡筒+GPD2赤道儀ユニット(約35万)
 (14cm口径の屈折式+赤道儀、自動導入は無し。
  モータードライブによる星の追尾機能有り)
・ビクセン VMC200LDG鏡筒+SXW赤道儀ユニット(約35万)
 (20cm口径の反射式+赤道儀、初期設定はマニュアル設定。
  モータードライブによる星の自動導入・追尾機能有り)
・MEADE LX90GPS-2(約43万円)
 (20cm口径の反射式(三脚とセット)、初期設定〜星の導入までほぼ自動)
※値段はレンズとかカメラアダプター・ケース等、私が必要と思っているオプション含み。

理想はMEADEですが、いかんせんお値段がネック。現実的にはビクセンですね。で、本当にほしいのは反射式のほうなのですが、いかんせん振動云々と言う問題と...「対物側が開放状態」というのが引っかかってます。
#埃の問題が...



まぁ、これで延々悩んで、悩んだ挙句お流れってのが毎度のパターンなんですけどね。
#どこで観測するんだって話もあるし。
##実家の近辺ならいくつか覚えがあるんだけどなぁ...



参考リンク:
Vixen home
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posted by みや at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 「そら」のお話