2006年09月01日

お月様の撮影

 ある日、夕焼け空を見ていると少し上の方に三日月が... 以前にDIMAGE Xで撮影したときはうまく撮影できなかったので、高倍率・高画素を手に入れた今こそリベンジということでα100を構えました。


20060901_1.jpg
オート(夜景モード)設定の三脚固定撮影です。
(最大画素数で撮影後、640×480pxでトリミング、50%縮小)


ところが、ごらんのようにうまく撮影できません。オートで撮影すると、どうしても月が真っ白に写ってしまう... で、その後色々サイトを検索してみると、どうも月をオートで撮影するのは無理らしいです。

 何でも、オート撮影の自動測光だと明るい部分と暗い部分の平均になるので、真っ暗な背景に浮かぶ明るい月のような被写体はうまく撮影できないとのこと。で、具体的には満月ならおおむね「ISO:400」「F:8」の設定で、シャッタースピードを「1/250〜1/640秒」の範囲で撮影すれば良いらしい。
以上を踏まえ、日を改めて再度挑戦してみました。


20060901_2-1.jpg
ISO:400、F:6.3、シャッタースピード:1/250秒、
手ぶれ補正ONで手持ち撮影です。
(最大画素数で撮影後、640×480pxでトリミング、50%縮小)


今回は初めて「マニュアル撮影(といっても、オートフォーカスだから完全にマニュアル撮影ってわけでもない?)」をしてみました。当たり前の話なのかもしれませんが、設定変更による変化を把握するのはなかなか難しそうです。しばらくは色々試していくことにします。


参考リンク:
【匠のデジタル工房・玄人専科】初級編:月を撮る



==========
 今回は後々のことを考え、色々設定を変更して撮影してみました。以下、各設定ごとに撮影された画像を載せておきます。各画像とも、最大画素数で撮影後、640×480pxでトリミングしてます。


 まずは、参考にしたサイトに記載されていた設定をベースに撮影です。基準が「満月」なので、今回のように欠けた状態だとどうなるのかって問題もありますが、冒頭述べたように今後のサンプルのため撮影してみました。


【ISO:400、F:8での撮影】
20060901_1-1.jpg 20060901_1-2.jpg
左:シャッタースピード1/250、右:シャッタースピード1/320

20060901_1-3.jpg 20060901_1-4.jpg
左:シャッタースピード1/400、右:シャッタースピード1/500

20060901_1-5.jpg 20060901_1-6.jpg
左:シャッタースピード1/640、右:シャッタースピード1/800


 で、これだけだと後々(?)自分の参考にならないので、絞りを開放(F:6.3)にして、試してみました。
#本当はF:3.5で試したかったのですが、望遠だと6.3が上限
##絞りを開放したら、どれだけ明るく写るかって事の確認です。


【ISO:400、F:6.3での撮影】
20060901_2-1.jpg 20060901_2-2.jpg
左:シャッタースピード1/250、右:シャッタースピード1/320

20060901_2-3.jpg 20060901_2-4.jpg
左:シャッタースピード1/400、右:シャッタースピード1/500

20060901_2-5.jpg 20060901_2-6.jpg
左:シャッタースピード1/640、右:シャッタースピード1/800


 あと、どうしても気になるのが手ぶれの問題。可能であれば出来る限りシャッタースピードは速くしたいところ。そこで感度を2倍(ISO:800)で色々試したのが下になります。感度が倍になるならシャッタースピードも単純に半分で済むはず...という単純な思い付きです。
#ISO:1600?さすがにそれはノイズが気になって...
##ISO:400の時より早いシャッタースピードも試してみました。


【ISO:800、F:8での撮影】
20060901_3-1.jpg 20060901_3-2.jpg
左:シャッタースピード1/250、右:シャッタースピード1/320

20060901_3-3.jpg 20060901_3-4.jpg
左:シャッタースピード1/400、右:シャッタースピード1/500

20060901_3-5.jpg 20060901_3-6.jpg
左:シャッタースピード1/640、右:シャッタースピード1/800

20060901_3-7.jpg 20060901_3-8.jpg
左:シャッタースピード1/1000、右:シャッタースピード1/1250


【ISO:800、F:6.3での撮影】
20060901_4-1.jpg 20060901_4-2.jpg
左:シャッタースピード1/250、右:シャッタースピード1/320

20060901_4-3.jpg 20060901_4-4.jpg
左:シャッタースピード1/400、右:シャッタースピード1/500

20060901_4-5.jpg 20060901_4-6.jpg
左:シャッタースピード1/640、右:シャッタースピード1/800

20060901_4-7.jpg 20060901_4-8.jpg
左:シャッタースピード1/1000、右:シャッタースピード1/1250


 色々試してみましたが、絞りの度合いで結構明るさも変わるものですね。はじめは「味付け程度かな?」なんて思っていましたが、感度を上げるまではいかないまでも少しでも明るく写したい場合には有効かもです(目的が違う?)。あと、ISO:800だと、影との境目が荒い感じがします。結果、私の場合は思うにISO:400、F:6.3でシャッタースピード変動で探るのがよさそうです。

 最後に、参考としてトリミングする前の画像を縮小したものと、拡大せずに撮影した画像を640×480pxでトリミングしたものを載せておきます。


20060901_5-1.jpg 20060901_5-2.jpg
左:トリミング前の画像、右:ズームレンズ18mmでの撮影


 あとは、これで満月のときの撮影を同じように試せば、欠け具合による設定変更の方向性が見えるかな?

...なんか、どんどんマニアックな方向に...
posted by みや at 22:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 「そら」のお話
この記事へのコメント
こんにちは、先日は拙ブログにTBを
ありがとうございました。

色々な設定で月を撮られている様子で
すごく勉強熱心ですねえ・・
絞りはシャッター速度と同様に露出を大きく
変化させる様子がありますね。 普段の
日中の被写体で絞り優先などのモードで撮って
いる場合は絞りの変化に合わせシャッター速度
が自動的に追従しますから明るさの差は
まったく出ませせんが、今回のようにM露出
で撮ると、絞りの1段の差はシャッター速度の
1段の差の明るさに相当します。
一度こうした実験をやっておくと、適正な
絞りとシャッター速度がわかってきますので
今後の撮影のときにそれを参考にして
もっと簡単に撮れるようになると思います。
Posted by P_chan(匠) at 2006年09月04日 13:51
こちらこそ、ありがとうございます。
一時はどうしたものかと思ったのですが、そちらのblogの記事、本当にわかりやすくてためになりました。
あと、私は勉強熱心と言うよりは「現物」を見ないと理解できない頭の持ち主なので、試せるものは試しておこうと色々試みた次第です。

それから...
 「絞り一段」≒「シャッタースピード一段」
又一つ勉強になりました。取り説では今ひとつイメージがわきにくいですし、かといってイメージのみ(今回のお試し)だと明確な値が見えないので...

また色々と参考にさせてもらいます。
m(_ _)m
Posted by みや at 2006年09月04日 21:17
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